葦(アシ)にならないブログ

「人は考える葦である」 ただの葦にはなりたくないので考えた事を書くブログです。

学校へのエアコン設置について

 考える材料をどう集めるかという事を考えている訳ですが、すごく良い物を見つけました。「PoliPoli」というアプリなのですが、実際の政治家や一般の方々が政治的な話題について提案したり、意見を述べたりするという画期的なアプリです。今回はこのアプリから拾ってきた話題について考えたいと思います。

 

 ズバリ「学校へのエアコン完備」です。

 学校へエアコンを完備するかしないかの前に現状はどうなっているのかを調べてみました。

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数字は%

以上のような形になりましたが、私が思っていたより多くの学校で設置されていました。グラフを見ると北海道や東北は気候もあってか殆ど設置されていない事がわかったのですが、奈良、愛媛、長崎辺りに関しては涼しいイメージがありませんが何故普及していないのか興味深いです。東京は流石の100%という所ですが、なにゆえ香川は普及率が高いのかちょっと面白いです。

 

 全体を何となくみると、各都道府県によって大きく普及率が違いますし、政令指定都市に注目しても普及率は高いような感じもしますが、強くそうであるとは言えないです。となると、税金の収入云々が関係しているとは言い難く、よく話題になるような税収による大都市と地方の格差はあまり関係無さそうです。しかし、関東は若干他の地方より高いような気がします。

 

 次に日本は昔に比べて暑くなっているのかという所ですが、日本の平均気温推移は以下の通りです。

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 やはり徐々に平均気温は上がっているようで、猛暑日の報告もニュースで大きく取り上げられるようになっています。また熱中症による救急搬送の推移も見つけましたので乗せておきます。

 

 環境省熱中症マニュアル

http://www.wbgt.env.go.jp/pdf/manual/heatillness_manual_1-3.pdf

 

 このグラフ(図1-6)を見るとわかりますが年々熱中症はかなり増えているようで、実際に日本が暑くなっているんだなとより感じられます。一方で、熱中症による児童生徒の死亡事故は年々減少傾向にあるようですが、死亡事故が減少しているだけで、発症者数は書かれていないという点には注意しないといけません。

 

 ここまで書いておいてなんですが、熱中症を発症するしない、死ぬ死なないの議論に走るのは少し違うかなと思っています。あくまでも、子ども達によりよい学習環境をどう作るかという所を前提に議論を進めていく必要があると思います。

「学校は勉強をするところだ」とはよく言ったものですが、暑くて、寒くて、勉強に集中できないのであれば本末転倒ですから、エアコン設置も含めてより良い学習環境の構築を考えていかねばと改めて感じました。

 ただ、日本も地域性がかなり強い土地ですから、気候を無視して無理やり全都道府県に設置してはエアコンがただ無駄になる可能性もありますので、気候条件をよくよく考慮して実質的平等を確保していくことが大切だと考えています。

 

 オチもなく書いておりますが、皆様の考えるきっかけになったでしょうか。

なったなら本当に幸いです。ここまで読んで下さりありがとうございました。

 

出典

・公立学校施設の空調(冷房)設備設置状況の結果について(平成29年6月9日)

http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/29/06/1386475.htm

気象庁 日本の平均気温

https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/temp/an_jpn.html

環境省熱中症マニュアル

http://www.wbgt.env.go.jp/pdf/manual/heatillness_manual_1-3.pdf